女子1000メートルでピョンチャン・オリンピック(平昌五輪)で3つのメダルを獲得した高木美帆(24=日体大職員)が、1分14秒92の好タイムで優勝した。

最初の200メートルを18秒13で入り勢いをつけると、600メートル通過は1周のラップが27秒63。同走の辻麻希(開西病院)が「速すぎる」と驚くスピードで一気に駆け抜けフィニッシュした。それでも「タイムだけを見れば去年に近いが、内容には納得がいっていない」と自身は辛口評価だった。

大目標の平昌五輪後のシーズン。今季の練習始めは「モチベーションが上がってこない」と話したこともあったが、氷上練習が始まり徐々に体も、気持ちも上がってきている。

今季初戦だった19日の500メートルでも、小平奈緒(相沢病院)に次ぐ2位に入り、エンジンがかかってきた。「平昌が終わったことで自分の中で喪失感があったが、氷上に戻ってからスケートを追求していくことの楽しさをあらためて感じた。体の使い方などまだ改善できる。それができれば上にいける」と先を見据えた。