女子ダブルスの高橋礼華(28)松友美佐紀(26=日本ユニシス)組が李紹希、申昇■(韓国)組を2-0で破り、4年ぶり2度目の優勝を飾った。女子シングルスの奥原希望(23=日本ユニシス)はプサルラ(インド)に、男子シングルスの桃田賢斗(24=NTT東日本)は石宇奇(中国)にそれぞれストレート負けを喫し、ともに3年ぶりの優勝はならなかった。男子ダブルスの遠藤大由(32)渡辺勇大組(21=日本ユニシス)は李俊慧、劉雨辰組(中国)にストレート負けした。

タカマツペアは第2ゲームの終盤、あと1点のところで4連続ポイントを奪われ、ジュースに持ち込まれた。20-20からのショットはアウトとされたが、チャレンジで覆りポイントとなった。続けて22点目を奪い決着をつけた。照準を定めていたタイトルを全勝で手に入れ、笑顔で握手。高橋は「我慢して最後に勝って終われたのは来年に向けて意味がある」と喜んだ。

序盤から松友が好レシーブを連発。身長とパワーで勝る相手に強打を打たせて長いラリーに持ち込みミスを誘った。2人が柔軟に攻守を入れ替わる「型にはまらない」(松友)スタイルで抜群の安定感を見せた。

全日本総合選手権決勝で敗戦後、世界のトップを想定して練習を行った。「(リオ)オリンピック(五輪)の時に近い気持ちで挑む」と乗り込んだ高橋。「強い相手とやるのが楽しみ」と力強く語った松友。最高の結果で終えた2人は今年一番の笑顔を見せた。

世界ランク2位のタカマツペア。1位は全日本総合決勝で優勝した福島、広田組、3位は今大会4強の永原、松本組。トップ10に日本勢5組がひしめく。松友は「来年、再来年にいろいろ積み重ねられたら」。女子ダブルス最強時代は来年、東京五輪出場権をかけた激しい争いの幕開けとなる。

※■は王ヘンに賛の夫がそれぞれ先

◆高橋礼華(たかはし・あやか)1990年(平2)4月19日、奈良県橿原市生まれ。松友と組む女子ダブルスで、14年スーパーシリーズファイナル優勝。16年リオデジャネイロ五輪で全種目を通じて日本勢初の金メダル。宮城・聖ウルスラ学院英智高出、日本ユニシス。165センチ、58キロ。

◆松友美佐紀(まつとも・みさき)1992年(平4)2月8日、徳島県藍住町生まれ。高橋と聖ウルスラ学院英智高時代にペア結成。14年10月に現行の世界ランキングで全種目を通じて日本勢初の1位に。18年の女子ユーバー杯で日本の優勝に貢献した。日本ユニシス。159センチ、51キロ。