トヨタが中嶋一貴らの8号車で3連覇を果たした。レース中盤まで首位を快走していた小林可夢偉らのトヨタ7号車はトラブルでターボ交換を余儀なくされ、3位だった。

序盤はポールポジション(PP)からスタートした小林可夢偉らの7号車が総合首位だったが、トラブルに見舞われ首位を明け渡すと、代わって3番手から発進した中嶋一貴らの8号車が中盤で先頭に立ち、後続に譲らず栄冠を手にした。中嶋は「今年もいろいろありましたが、トップに立ってから自分たちもいい仕事ができた。去年にくらべると素直に喜べる」と話した。

8月に開かれたインディ500で優勝した佐藤琢磨(ホンダ)に続き、日本人ドライバーが世界3大レースで大きな偉業を成し遂げた。

新型コロナウイルスの影響で、今大会は史上初の無観客開催。同レースは世界耐久選手権(WEC)シリーズで、今季の第7戦に当たる。6月に開催予定だったが、開催が遅れ例年と異なり9月実施になった。

◆ルマン24時間 F1シリーズのモナコ・グランプリ、インディアナポリス500マイルと並ぶ世界3大耐久レース。公道部分と常設サーキットを組み合わせた1周約13・6キロの特設コースをドライバーが交代しながら走る。過去の最多優勝はポルシェの19度。