奈良県などで開催中の全国高校総合体育大会バレーボール競技で、細田学園高校(埼玉)就実高校(岡山)西原高校(沖縄)の女子バレーボール部が、いずれも部員のインフルエンザ集団感染の疑いがあるため出場辞退や棄権を申し出た。大会役員が3日、明らかにした。

 3校や大会役員らによると、細田学園の部員は38度を超える発熱など風邪に似た症状を訴え、6人が簡易検査で新型インフルエンザと同じA型の陽性反応を示した。就実はレギュラー部員4人がA型に反応。西原は8人が陽性反応だったが、学校側はA型かB型かはっきり分からないとしている。

 細田学園と西原は大会前、就実が7月下旬から合宿を張る兵庫県内の施設に赴いて練習試合などをしたという。同じ施設は今大会に出場予定の計8チームが練習で使用した。

 細田学園と就実は3日に大和郡山市で大会初戦に臨む予定だったが、試合には出なかった。西原は同日の予選グループ戦で弘前学院聖愛高校(青森)に勝って決勝トーナメント進出を決めていた。(共同)