南アフリカのスポーツ省は19日、今夏の世界選手権女子800メートルを制しながら性別疑惑が持ち上がったキャスター・セメンヤ(南アフリカ)について、同国政府と弁護士が国際陸連(IAAF)と協議し、セメンヤの金メダルと賞金の保持を認めることで合意したと発表した。

 同省によると、3者は同選手が「いかなる過ちも犯していない」との見解で一致。国際陸連による性別検査を機密事項として扱い、結果を公表しないことも決まった。

 同省は、世界選手権中に検査の実施を明らかにするなど配慮を欠いた国際陸連に謝罪を求めたが「秘密であるべき情報が公になったことは非常に残念なことだ」との回答にとどまったという。