バレーボールの男子日本代表は5月31日、都内で本年度第2次合宿を開始、9月開幕の世界選手権(イタリア)に向けて25人が参加した。その中の1人が代表初選出の上場雄也(26)で、つくばユナイテッドから来季のFC東京入りが決まったばかり。バレーに専念できる状態がやっと整った。

 中央学院大卒業後は東京ヴェルディでプレー。その後、一時は選手としての道をあきらめかけ、一般企業で働いたり、教師を目指したこともあった。だが、母校の千葉松戸市の常盤平中で指導をするうちに「選手としてバレーをやりきらねば」と翻意した。つくばユナイテッドでプレーする中で目に留められ、初の代表入りとなった。

 植田辰哉監督は「苦労人で、やっと本格的に取り組める環境になった。あのパワーはアジアに通用する。スピードがつけば世界にも通用する」と話す。本人は「以前は、プレミアリーグに行けるなんて思っていなかった」と謙虚だが、期待は大きい。