レスリングの世界選手権(9月、トルコ・イスタンブール)に向けた長野・菅平高原の男子日本代表合宿が26日、公開された。ゲレンデを使ったダッシュや、山道ランニングなど、約3時間の練習はすべて体力強化にあてられた。昨年のアジア大会グレコローマン55キロ級金メダルの長谷川恒平(福一漁業)は「走るの苦手なんです」ときつそうな表情を浮かべながら、テンションを上げて乗り越えた。

 1日2部練習以上を行った4泊5日の合宿で、マットの上でスパーリングをしたのはたったの2回だけ。ほとんどが走り込みだった。昨年の世界選手権グレコローマン66キロ級で銀メダルを獲得した松本隆太郎(群馬ヤクルト販売)は「いい形で追い込んだ練習ができた。昨年以上にいい形で(世界選手権へ)行ける」と手応えをつかんでいた。