<アメリカンフットボール:ジャパンXボウル・第25回日本社会人選手権・オービック24-17富士通>◇19日◇東京ドーム

 【第1クオーター】

 富士通はK後藤の敵陣深いパントで好位置からの攻撃権を得ると、RB金がOLに囲まれながら中央を前進。最後はRB神山がエンドゾーンへ飛び込み、先制TDを挙げた。一方、オービックはQB菅原がターゲットに東北出身のWR萩山を多用。攻め込んだものの得点には至らなかった。

 【第2クオーター】

 オービックはQB菅原が自ら走って前進したが、ファーストダウンが取れない。また、富士通もQB出原からWRブレナンへのパスでヤード数は稼ぐが、攻めきれない。そこで存在感を見せたのがオービックのベテランRB古谷。中央を切り裂くランで敵陣深く攻め込んだ。オービックは富士通DL岡本のQBサックなど、厳しいディフェンスにはね返されながらも、菅原から萩山へのロングパスもあって前進すると、最後はK金親が低い弾道で21ヤードのFGを決めた。

 【第3クオーター】

 富士通は出原がWRブレナンとTE春田へのパス、RB神山や自身のランで前進すると、K西村が31ヤードのFGを決め、再び7点差とした。ところが、その直後にオービックはWR木下が98ヤードのキックオフリーターンTD。しかし金親がTFPに失敗し、同点とはならず、1点差となった。

 【第4クオーター】

 富士通は出原がハードタックルを受け、交代するとリズムを崩した。そこで攻撃権を得たオービックは菅原から木下、WR平野へのパスでロングゲイン。最後は木下への10ヤードTDパスが決まり、逆転に成功した。さらに2ポイントコンバージョンにも成功、逆に7点差をつけた。さらにオービックは攻撃の手を緩めず、菅原が木下へ66ヤードTDパスをヒット、24対10と点差を広げた。しかし、ここで富士通も反撃。出原が自らの負傷も省みず、エンドゾーンにダイブTDして7点差に詰め寄った。さらに終了間際まで富士通は攻め続けた。もう少しでTDというところまで迫ったが、最後はオービックLB塚田がインターセプト。あと一歩及ばなかった。