<レスリング:全日本選手権>◇2日目◇22日◇東京・代々木第2体育館

 男子フリー55キロ級優勝の湯元進一(27=自衛隊)は、昨年世界選手権銅メダルの稲葉泰弘(26=警視庁)に競り勝って優勝。1-1で迎えた第3ピリオドはポイントの奪い合いとなったが「先に(ポイントを)取ろうと心に決めて臨んだ。それが良かった」と、ホッとした表情で話した。

 世界選手権では8位に終わり、ロンドン五輪の出場枠がとれず。代表争いは振り出しに戻っていた。「アジア予選(来年3月)で必ずキップを取る」と宣言。フリー60キロ級の兄健一(27=ALSOK)は世界選手権銅メダルで出場枠を獲得し、最終日の同級に優勝すれば五輪出場が決まる。レスリング史上初の兄弟同時出場に向けて「明日は兄をサポートします。一緒にロンドンに行きたいから」と話していた。