<レスリング:ロンドン五輪アジア予選>◇30日◇カザフスタン・アスタナ◇男子フリースタイル74キロ級

 22歳の高谷惣亮(拓大)は積極的に技を出し続け、初の五輪代表を決めるとマットで何度もガッツポーズを繰り返した。「ほんまか、夢ちゃうか。人生変わる」と興奮が収まらなかった。

 五輪出場枠を懸けた準決勝で、モンゴル選手が返し技を狙ってきた。1ピリオドを先取されても「タックルは入れていた。自信はあった」とひるまなかった。

 4年前の北京五輪最終予選で敗れた悔しさを忘れず、レスリングに打ち込んだ。自分の成長も実感し、大一番で精神力が生きた。「これがスタートでまだこれから。(五輪では)もちろん金メダルを掲げて喜びを爆発させたい」と活躍を誓った。