<ホッケー:ロンドン五輪世界最終予選・日本3-2中国>◇10日目◇4日◇男子1次リーグ◇岐阜県グリーンスタジアム

 日本のFW田中健太(立命大)には“最高の”誕生日となった。中国の激しいマークに遭いながら、1-2の後半22分は果敢にゴール前へ。相手反則を誘い、ペナルティーコーナーからのDF長沢の同点ゴールにつなげた。チーム一の俊足を生かして中国ゴールを脅かし、負ければ1次リーグ敗退の危機を脱した。

 この日が24歳の誕生日だった。試合前の整列の際には場内アナウンスで紹介。「勝ててホッとしてます」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。競技に集中するあまりか、この春からは“大学6年生”。スタンドにいた両親に、少しだけ恩返しできたようだ。