柔道のロンドン五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選抜体重別選手権(12、13日・福岡国際センター)に出場する有力選手が11日、福岡市内で記者会見した。

 五輪で金メダルの期待がかかる男子73キロ級では、昨年の世界選手権覇者の中矢力(ALSOK)が緊張した面持ちで、2010年世界王者の秋本啓之(了徳寺学園職)は笑顔も見せるなど対照的な表情だった。

 22歳の中矢は「今大会がどれだけ大事か分かっている。一戦必勝で隙を見せないようにしたい」と慎重な言い回し。ことし1月に左足甲を痛めた26歳の秋本は約1カ月前から本格的に練習を始め「自分に失うものは何もない」と吹っ切れた様子で話した。