アテネ五輪金メダリストで男子100キロ超級の鈴木桂治(国士舘大教)は13日に行われた全日本選抜体重別選手権1回戦で敗れて3大会連続五輪を逃した後、今後五輪は断念するとしながらも「ここできれいに引退するとは言えません」と進退の明言を避けた。

 北京五輪代表組も相次いで敗れた。女子57キロ級で昨年の世界選手権を制した佐藤愛子(了徳寺学園職)は初戦で一本負け。「(今後は)これから所属先と話し合う」としながらも「日本人とやるのはこれが最後と思っていた」とすっきりした表情で話し、第一線から退くことを示唆した。男子90キロ級の小野卓志(了徳寺学園職)も「悔いはない。北京で自分のピークが過ぎていた」と涙ながらに話した。