日本ラグビー協会は23日、パシフィック・ネーションズ杯(6月5日開幕)の日本代表メンバー32人を発表した。

 昨年W杯で主将を務め、「カーワン・ジャパン」の大黒柱だった菊谷崇(32=トヨタ自動車)が代表復帰。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、52)は、菊谷の速さや技術を評価するとともに、キャップ48という代表チームでの経験の豊富さにも期待した。従来のNO8、フランカーではなくロックとしての選出で、「彼にとっては新しい挑戦」と話し、既に本人に通達し、「『ぜひやりたい』と熱意のある返事をもらった」とうれしそうに話した。

 またキャップ16の有賀剛(28=サントリー)も、従来のFBではなくCTBとして代表復帰する。同HCは走力やタックル、コミュニケーション能力を評価し、コンバートを進めるとともに、複数のポジションをこなせる選手を増やす狙いがあるようだ。これまでもFBが本職だった藤田慶和(早大)をWTBに、逆にサントリーではWTBの長友泰憲をFBで起用している。