レスリング女子で世界選手権と五輪を合わせ、前人未到の13大会連続の世界一を果たした吉田沙保里(30=ALSOK)が14日、名古屋市内で行われたイベントでギネス世界記録の認定証を受け取った。同選手は「(認定証を)初めて手に取って、すごくいいなと思った」と笑顔で話した。

 吉田は2002年の世界選手権で初優勝し、アテネ、北京、ロンドンの五輪3連覇を挟み、ことし9月の世界選手権で10連覇を達成し、合わせて13大会連続で世界一になった。男子のアレクサンドル・カレリン氏(ロシア)の12大会連続世界一を抜いた。「ギネスブック」の記録認定は達成した側からの申請が原則だが、今回はギネス側から働き掛けた。

 吉田には、政府が国民栄誉賞を授与する方針を示している。同選手は「13連覇したことで認めてもらえたと思う。いただけるとしたら光栄」と話した。イベントのトークショーでは16年リオデジャネイロ五輪について「(五輪)4連覇は日本人で誰もいないので、記録をつくりたいなと少しずつ思ってきている」と意欲をのぞかせた。