<テニス:全豪オープン>◇第2日◇15日◇オーストラリア、メルボルン・ナショナルテニスセンター

 42歳で世界100位のクルム伊達公子(エステティックTBC)が、大会女子最年長勝利の快挙を達成した。

 同12位で第12シードのナディア・ペトロワ(30)に6-2、6-0のわずか64分でストレート勝ち。85年大会にウエード(英国)が記録した40歳を大きく上回り、68年オープン化(プロ解禁)以来大会女子最年長勝利となった。「本当にハッピー。内容もいいテニスができた」と、公子スマイルが輝いた。

 マッチポイントでペトロワのフォアがアウトすると、クルム伊達の「カモーン!」という声がこだました。第1セットの第7ゲームから、怒とうの8ゲーム連取でけりをつけた。自身としては、96年以来17年ぶりの全豪勝利。昨年、両足の内転筋のケガに悩まされ、切望していたロンドン五輪出場を逃したどん底から、アラフォーの星が見事に復活した。