<テニス:全日本選手権>◇3日目◇7日◇東京・有明テニスの森公園

 18歳で、“錦織2世”と呼ばれる西岡良仁(ニックインドアTC)が初出場で4強入りだ。世界164位で2度の優勝を誇る杉田祐一(25)を6-4、6-4のストレートで破る金星を挙げた。「ミスも少なくいい試合ができた。自信になる」。

 左利きからの破壊力満点のストロークで、日本でも屈指のストローカーに土をつけた。第1セットを奪い、第2セットも3-1リード。そこから3オールに追いつかれても焦らなかった。再び杉田のサービスゲームを破り、そのまま突き放した。

 錦織と同じように、元日本テニス協会会長の盛田正明氏の支援を受け、中3で渡米。また錦織と同様に米フロリダのIMGアカデミーを拠点とする。「すごいとしか言いようがない」と錦織を尊敬するが、夢は「(世界で)1番です」と大きい。20年東京五輪にも「国を背負って出るのは好き」と出場を夢見る日本男子の金の卵が、24年ぶりの10代優勝に、残り2勝と迫った。