フィギュアスケートのペアでソチ冬季五輪のロシア代表を目指す川口悠子は11日、右膝の大けがで手術を受けたパートナーのアレクサンドル・スミルノフが9日に氷上でスケーティング練習を再開したことを明らかにした。拠点のサンクトペテルブルクで「先週、リハビリ先のドイツから戻り、少しずつではあるが氷上で滑り始めた」と回復状況を説明した。

 2009年にロシア国籍を取得し2度目の五輪を狙う川口のペアは、スミルノフが10月の大会で右膝靱帯(じんたい)を断裂。12月下旬にソチで行われる五輪代表選考会のロシア選手権出場については「予定を立てて、彼を焦らせてしまうことが一番良くない」と明言を避けた。

 今季のフリーの演目、チャイコフスキー作曲「マンフレッド交響曲」に自信を示し、五輪出場の望みを捨てず「あの素晴らしいプログラムを最高の状態で披露したい。それが今の切なる願いです」と話した。