寺川綾(29=ミズノ)の引退会見の一問一答は次の通り。

 -まだ力はあると思うが

 寺川

 故障が、自分ではどうにもできなかった。練習したくてもできない。治しようがない。自分の中ではもっとできたのにとの気持ちがあった。(今夏の)世界選手権でもケガさえなければと思うところがあった。でも、それを言い訳にはしたくなかった。

 -どんなケガなのか

 寺川

 足首。簡単にいうとねずみ。細かい骨が関節に詰まった状態。今から手術してリハビリして金メダル狙えるかというと、厳しいと感じた。

 -引退ではなく卒業との言葉を使っていたが

 寺川

 引退の言葉が寂しくて、自分の口からはなかなか言えない。競技からは卒業だが、水泳は生涯スポーツ。一生泳がないわけではない。卒業との言葉を使った。

 -来年はどう過ごすか

 寺川

 一番は水泳普及に貢献すること。少しでもいろんな方に、五輪を目指そうと思えるようにさせたい。

 -水泳生活を振り返って

 寺川

 生活の一部ではなく、全てが水泳。わたしそのものが水泳でできている感じかな。

 -今後の夢と目標は。

 寺川

 水泳がすべてだったので、選手のときは目標がすぐに思い浮かび、想像がすぐにできた。選手でなくなると、自分の姿がどうなのかイメージがわかない。ここからスタート。自分にしかできないことを探して頑張っていきたい。