<テニス:全仏オープン>◇第2日◇26日◇パリ・ローランギャロス

 世界ランク10位の錦織圭(24=日清食品)が1回戦で敗れた。左股関節と左ふくらはぎの痛みを抱えながらのプレーで、同59位のクリザン(スロバキア)に6-7、1-6、2-6の1時間57分で力尽きた。

 「グランドスラム(4大大会)に100%の状態で挑めないのは悔しい」。この日の朝も痛みがあった。しかし、試合に入れば「耐えられない痛みではなくなった」。

 それでも、練習不足から来る不安はぬぐえなかった。フットワークは「怖くて1歩目が遅れた」。ケガの悪化との恐怖はつきまとい、とても満足した動きからはほど遠い。唯一の救いは「最後までプレーできたことは良かった」。

 次戦の予定は、6月23日開幕のウィンブルドンの前哨戦で、同月9日に始まるゲリーウエバーオープンだ。しかし、出場するかどうかは「まだ決めていない」。とりあえず、休養と治療が先決だという。