テニスの全米オープンで錦織圭(日清食品)が世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を破り、4大大会シングルスで日本勢初の決勝に進出した快挙を海外メディアも絶賛した。

 地元ニューヨークの各紙は活躍を大きく報道した。ニューヨーク・タイムズ紙はスポーツ面のトップで勝利の瞬間にガッツポーズする写真を掲載。ニューヨーク・ポスト紙は錦織選手の写真を見開きで載せ「日本のスター」と形容した。

 デーリー・ニューズ紙はともに初めて4大大会決勝に進んだ錦織選手とチリッチ選手(クロアチア)をプロフィル付きで紹介した。「大スター抜きで、決勝はややがっかりしたものになるかもしれない」とも伝えた。

 英紙サンデー・テレグラフはスポーツ面のトップページで「ニューヨークのキング」の見出し。英BBC放送もトップ級のニュースで「歴史的な勝利」と繰り返した。ロイター通信は4回戦、準々決勝と4時間を超えるフルセットの激闘を乗り越えた錦織選手を「マラソン・マン」と表現し「驚異的な持久力を示し、ジョコビッチ選手を倒す大きな番狂わせを演じた」と速報した。