北京五輪柔道男子81キロ級代表の小野卓志(28=了徳寺学園職)が、世界団体選手権(5日、東京武道館)の男子日本代表に「ドタバタ招集」された。全柔連は4日、同選手権90キロ級代表の泉浩(26)が古傷の左足首故障で欠場すると発表。同級の代替選手として小野が急きょ選出された。

 「最初の連絡を受けた時はうそかと思って何度も聞き返した」と話したように、緊急招集の連絡を受けたのは3日午後11時。美里夫人の実家がある福岡市内で夕食中だった。慌てて荷造りし4日早朝の便で帰京。同日午前10時からの都内での練習に合流した。

 それでも、81キロ級で2回戦負けした北京五輪後、90キロ級転向を決意して練習を再開しており「90キロ級で出場できるチャンス」と意欲的。存在をアピールする好機だけに「これから(茨城県つくば市内の)自宅に1度戻って柔道着を取ってきます」と話す声も弾んでいた。