「真央2世」と期待を集めるフィギュアスケート女子の村上佳菜子(15=グランプリ東海ク)が6日、中部国際空港から、世界ジュニア選手権(8日開幕)が行われるオランダ・ハーグに向けて出発した。今季の最大目標と位置づける大会を前に村上は「調子も上がってきたので、頑張れそうな気がします。今シーズンやってきたことを出し切って、ミスなく滑りたい」と、ニコニコと笑みを浮かべながら話した。

 昨年12月のジュニアGPファイナルで日本女子として浅田真央以来の優勝。表現力は、15歳のころの浅田真央を上回るといわれる逸材は、同選手権でも浅田以来となる日本女子5年ぶり優勝を狙う。同行する山田満知子コーチ(66)は「(五輪で)真央ちゃんが注目された『加点』をどれだけもらえるか。ミスなくやれれば」と期待した。

 バンクーバー五輪期間中は、浅田も拠点とする中京大リンクで滑り込んだ。銀メダルを取った先輩の滑りを見て「すごいパワーをもらった。オリンピックに出たいなと思いました」と言う。活躍が期待される4年後のソチ五輪へ、オランダからスタートを切る。【八反誠】