アテネ、北京両五輪のレスリング女子48キロ級の銀メダリスト伊調千春(28、青森・八戸市出身)が7日、八戸西高校の教員として始業式に出席し、生徒約400人を前に「レスリングの伊調千春ではなく1人の新任教師として、皆さんの力を借りて頑張りたい」とあいさつした。同校では主に1、2年生の保健体育の授業と、生徒指導を担当。部活動ではラグビー部の顧問を務めるという。

 始業式後、伊調は「五輪では金メダルを取れなかったが、それまでの過程で自分は大きくなった。生徒には過程が大事だと伝えたい」と抱負を語った。

 2年生でバスケットボール部に所属する吉田文香さん(16)は「メンタル面(をどうやって強くするのか)について聞いてみたい」と授業を心待ちにしていた。