中国・北京で10日開幕するフィギュアスケートのGPファイナルの公式練習が9日、行われた。

 16歳の村上佳菜子(中京大中京高)が「脱緊張」の先に、史上4番目の年少記録でのGPファイナル優勝を目指す。前日練習では連続3回転ジャンプを決めるなど好調だ。初出場初優勝ならば浅田真央と並ぶ快挙で、16歳1カ月4日での優勝はリピンスキー、クワン、浅田に次ぐ4番目で金妍児も超える。浅田について聞かれた村上は「そういうことを考えると緊張して気にしちゃうので練習通りにできるようにしたい」とマイペースだった。

 世界トップクラスの力を持つまで成長したが、国内の地方大会で緊張するほどのあがり症。NHK杯でも重圧に押しつぶされたが、スケートアメリカでは緊張に打ち勝ち、GP初優勝した。今大会前も現地入り後、北京ダックに舌鼓を打ち、ジュニアGPファイナル出場の14歳庄司の面倒を見るなどリラックス。「(コーチの山田)先生からは『練習だと思ってやれば大丈夫』と言われた。自信が出てきた」と充実した表情だった。