来年のロンドン五輪出場を決めた近代5種アジア選手権女子5位の山中詩乃(20=自衛隊)、同選手権女子6位の黒須成美(19=フリー)、同男子4位の富井慎一(30=自衛隊)が30日、成田空港に帰国した。

 女子第一人者の黒須も五輪初出場を喜んだ。東日本大震災の影響で地元茨城で練習できず、3月中旬に韓国に渡った。だが、陸上練習をこなしすぎて左すねを疲労骨折。全治3カ月のケガを抱えたまま臨み、最後の複合(射撃+陸上)のゴール7メートル手前で韓国選手を追い抜いて五輪切符を決めた。「あんなにうれし涙を流したのは初めて。日本女子初、しかも2人行けてうれしい」と笑った。