日本スポーツ仲裁機構への申し立てを経てボート男子軽量級ダブルスカルの五輪切符をつかんだ武田大作(38=ダイキ)浦和重(36=NTT東日本)組は4月30日、アジア予選を戦った韓国から凱旋(がいせん)帰国。5大会連続の五輪を決めた武田は「自分の行動は正しかったと再認識できた」と笑顔。ロンドンは風が強く荒れるコースと評判だが、武田は「05年のW杯で2位、06年の世界選手権でも7位。僕には相性がいい。まずは入賞、そこからメダルを狙う」。04年アテネ五輪まで指導を受けた元代表ヘッドコーチの大林邦彦氏に、専属コーチ就任を打診。代表落ち危機からよみがえった男の視界は一気に広がった。