全日本柔道連盟(全柔連)は21日、東京都文京区の講道館で臨時の理事会、評議員会を開き、新日鉄住金の宗岡正二会長兼最高経営責任者(67)の会長就任を決めた。この日、上村春樹前会長ら執行部を含む理事23人が辞任。新体制は再任されたロサンゼルス五輪金メダリストの山下泰裕氏が副会長に就き、監事には山口香氏が選出された。

 新しい執行部には、東大柔道部OBがズラリと並んだ。宗岡会長の2年後輩が近石専務理事、宇野事務局長はさらに1年後輩にあたる。東大トリオが東海大卒の山下副会長と力を合わせて柔道界再建をになう。自らの意向を執行部人事に反映させた宗岡会長は「柔道界に精通した方と経営などで手腕を発揮した方が必要だった。彼らの就任が会長を受ける条件だった」と話していた。