ソチ五輪の閉会式後に選手村で開かれた打ち上げパーティーの酒席で、フィギュアスケート男子の高橋大輔(関大大学院)にキスを強要したと週刊誌に報じられた参院議員で日本スケート連盟の橋本聖子会長(49)が1日、同連盟の理事会に出席した。騒動後、初めての公の場で、一連の報道に関して謝罪した。

 五輪の申し子の面影はどこにもない。橋本会長は13キロも激やせし、つえで体を支えていた。5月から子供のときに患った腎臓を含め「持病が全部出た」と体調が悪化。7月下旬から入院し、週刊誌報道のときも病院のベッドの上だった。直接謝罪が遅れたことをわびた上で「スポーツを支えるファンの方に、大変、ご迷惑をかけた。心からおわび申し上げます」と頭を下げた。

 同連盟理事会の冒頭では、会長職辞任を申し出た。進退は理事会一任となったが、理事から圧倒的多数で慰留され辞意を翻意。役員改選の評議員会が23日に控えているものの、現段階での続投が決まった。日本オリンピック委員会(JOC)は選手強化本部長の要職にあるが、すでに竹田恒和会長も不問に付す方針を示している。