日本水泳連盟は7日、都内で倫理委員会と常務理事会を開き、仁川アジア大会水泳会場でカメラを盗んで略式起訴された競泳男子の冨田尚弥(25=チームアリーナ)について、16年3月31日までの選手登録停止とする処分案を決めた。反省文の提出と一定期間の社会貢献活動を行うことも含め、30日の臨時理事会で正式決定する。

 冨田が所属するデサントはこの日、同日付で同選手を解雇したことを発表した。同社は社内委員会を開催、社内規定に基づいて契約社員である冨田との契約を解除する処分を決定した。担当役員および管理監督者である同社競泳チーム「チームアリーナ」監督についても厳重注意ならびに厳正な処分を行った。同社では所属選手の不祥事を重く受け止め「再発防止に向け、コンプライアンス研修ならびに倫理教育に一層努める」としている。