競泳の五輪2大会連続2冠の北島康介(32=日本コカ・コーラ)が東京都選手権(来年1月24日開幕、東京辰巳国際水泳場)の冠になることが21日までに決まった。大会名に北島康介杯がつき、MVP選手に杯が贈られる。6月に東京都水泳協会の理事に就任。現役スイマーの冠大会は異例だが、東京五輪へ、水泳界をより活性化する狙いがある。

 大会には本人も出場予定だけに「僕が(北島杯を)取らないようにしたい」とジョークを飛ばした。続けて「ちょっと嫌だったけど、水泳が幅広く浸透して、子供たちが一生懸命頑張ってくれれば」と、理事としての責任感を口にした。この日は、5歳から水泳を始めた東京SCで行われた公認記録会に参加。100メートル平泳ぎで2位(1分2秒44)に入った。プレ五輪の来年に向け、先月から始動。闘争心も戻りつつある。