決断は来年に。フィギュアスケートの世界女王で今季は休養中の浅田真央(24=中京大)は21日、新横浜スケートセンターで初日を迎えたアイスショー「クリスマス

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 アイス」に出演し、「15年は私にとって、決断しないといけない年になる。流れに身を任せていきたい」と年明けを見通した。

 ファンの前で滑るのは7月のショー以来。「ワクワクした気持ちで、思ったような演技ができた」と3回転ジャンプも決めるなど、10月半ばから練習を再開してきた成果を見せた。10月に引退を表明した高橋大輔さん(28)とも、初の共作を披露。歌手のクリス・ハートが歌う「クリスマス・イブ」の生歌に乗り、「お姫様だっこ」のように抱えられる場面もあった。競技のことを考えないクリスマスは小学生の時以来だった。ただ、今年も「スケートとともに過ごせるのはうれしい」という。試合に出場したい気持ちはあるが、4年先の平昌五輪は見通せない。そんな気持ちの葛藤に進退を決めかね、14年の暮れがやってきた。

 テレビを通じ、日本選手の活躍は見守っている。「羽生選手は技術もレベルアップして、強さを前面に出している。まずは平昌まで頑張ってほしい」「女子はロシアがすごく強いのかな。でも、日本もまだまだこれから」とエールを送った。その戦線に自分も加わるのか。「ハーフハーフ(五分五分)」の悩む日々を終えたとき、どんな決断を下すことになるのだろう。