簡易尿検査で大麻に陽性反応を示して日本相撲協会を解雇された元露鵬と元白露山のロシア出身の兄弟が、力士としての地位確認を求めた訴訟の弁論準備が24日、東京地裁で行われ、8月31日の証人尋問に生活指導部特別委員会(再発防止検討委員会から改称)の伊勢ノ海委員長(元関脇藤ノ川)が出廷することが決まった。この訴訟では同委員会が実施した簡易尿検査の正当性が争点となっている。

 他に同委員会の友綱副委員長(元関脇魁輝)、元露鵬の師匠だった大嶽親方(元関脇貴闘力)らも出廷する。

 また元露鵬、元白露山の代理人の塩谷安男弁護士は2人の力士の地位保全を求めた仮処分申し立てが3月に東京地裁に却下されたことを不服とし、東京高裁にした即時抗告が今月上旬に棄却されたことを明らかにした。