大相撲の追手風親方(元幕内大翔山)に暴力を振るわれたとして、4月に日本相撲協会を退職した元床山が同親方に対し、訴訟を検討していることが3日、分かった。同協会の生活指導部特別委員会に事実関係を報告した同親方は「こちらも弁護士を立てて厳重に対応したい」と話した。

 力士のまげを結う元床山は追手風部屋に所属していた数年前から新弟子へのいじめを繰り返したとされる。しかし7月末に追手風親方へ「一切そういう行為はしていない」などと記した内容証明を送付。同親方によれば、元床山は訴訟の意思も示している。

 追手風親方は5日にも弁護士と対応を協議する予定で、元床山との話し合いは「先方が応じないため、なかなかめどが立たない」と述べた。