日本相撲協会は1日、東京・両国国技館で部屋持ち親方が集まる師匠会を行い、覚せい剤や大麻など違法薬物に関する講演会を初めて開いた。各親方のほか白鵬、朝青龍の両横綱ら十両以上の関取が同席し、約120人が受講した。

 警視庁から講師を招き、薬物乱用防止を徹底させるセミナーは約30分にわたった。親方や力士にパンフレットを配布。さらに映像を上映し、会場内に覚せい剤や乾燥大麻などの見本も置かれた。

 真剣な表情の朝青龍関は「いろいろ世間で騒がれているし、(使用すれば)厳しく罰せられる。とても勉強になった」と話し、白鵬関も「法律で決められているのだから駄目なものは駄目と再認識した」と述べた。

 昨夏にロシア出身の元幕内若ノ鵬、今年1月に元十両若麒麟が大麻所持容疑で逮捕されており、角界では違法薬物による不祥事の再発防止に取り組んでいる。