<大相撲九州場所>◇千秋楽◇29日◇福岡国際センター

 大関魁皇(37=友綱)が、現在史上2位の幕内勝ち星を806勝に伸ばして、九州場所を終えた。1位807勝(千代の富士)の更新は来年の初場所に持ち越す。7勝7敗で迎えたこの日は、大関琴光喜と対戦。立ち合いで右に動いて相手の左腕を小手に巻き、こん身の力で押しつぶすような小手投げが決まった。今年は6場所すべて8勝7敗だった。満身創痍(そうい)での場所で、ほとんど外出せずに、部屋で治療を繰り返す日を送った。「治療ばかりでここまできた。痛み止めを飲めば、まだ何とかなる」と振り返った。