日本相撲協会で賭博問題を調べる特別調査委員会が、野球賭博に関与して名古屋場所(7月11日初日・愛知県体育館)を謹慎して休場する力士以外で、野球賭博や花札、マージャンなどの賭け事にかかわったことを認めた力士の名前を公表するかどうかを7月2日の会議で決める。同委の望月浩一郎弁護士が30日、明らかにした。

 文部科学省から「反社会的勢力と決別するために」公表が望ましいという指導があったため。

 既に特別調査委は、野球賭博への関与を認めたものの軽微と判断されて謹慎にならなかった力士として、小結琴奨菊関と幕内垣添関の名前を明らかにし、常習性がない可能性のある幕内嘉風関を処分保留とした。

 相撲協会は特別調査委の勧告に基づき、大関琴光喜関ら野球賭博に関与した14力士の謹慎を28日の臨時理事会で決めた。