7月の名古屋場所での新十両昇進が決まったモンゴル出身の青狼(24=錣山)が29日、東京・両国国技館内で会見し「すごいうれしいです」と、元横綱朝青龍にそっくりの風貌で喜んだ。

 勝ち越しを決めた十両千代皇戦の前日に左膝を痛めて、足を引きずっていた。その姿を見た師匠の錣山親方(元関脇寺尾)は「休ませようと思った」という。だが、本人が出場を直訴して、痛み止め注射を打って臨んで新十両を手にした。「心を強く、怖がらずに当たって、まわしを取ったら前に出る相撲を取りたい。(大関の)鶴竜関のような相撲を取りたい」と目標を掲げた。