大相撲秋場所(9月15日初日、両国国技館)での新十両が決まった照ノ富士(21=伊勢ケ浜)が29日、東京・江東区の伊勢ケ浜部屋で、若三勝から改名後、初稽古を行った。

 四股、すり足などの準備運動に、十両誉富士の胸を借りてのぶつかり稽古など約1時間半。「今から秋場所が楽しみ。たくさん稽古していい相撲をとりたい。少しずつ関取になった実感が出てきました」と笑顔で決意した。すでに後援者らからは濃紺の締め込みや、複数の化粧まわしが寄贈されることも決定。「希望はできないとは思うのですが、シロクマに似ていると言われるので、シロクマにオーラが出ているようなものがいいなあと前から思っていた。でも、なんでもうれしいです」と話した。明日30日からは白まわし姿で稽古を行う予定だ。兄弟子の安美錦も、ぶつかり稽古中に「あと20本だ」とゲキを飛ばし、「このままの相撲を貫いていけばいいんじゃない。強くなるよ。でも、まだまだ稽古が足りない」と期待した。