大相撲初場所は12日に東京・両国国技館で初日を迎え、大関稀勢の里の2度目の綱とりに注目が集まる。

 11日は三役以上の力士らが参加して土俵祭りが開かれ、15日間の安全を祈願した。稀勢の里は「いよいよだ。やってみないと分からないけど、体の準備はできている。気が引き締まる」と静かに闘志を高めた。

 11年間不在の「和製横綱」の誕生に向けた盛り上がりで入場券の売れ行きは好調。病気療養中の北の湖理事長(元横綱)の代行を務める九重事業部長(元横綱千代の富士)は「大きな目標である日本人横綱。みんなが期待している」と鼓舞した。

 2連覇が懸かっていた横綱日馬富士は左足首負傷のため休場する。一人横綱となる白鵬は昨年秋場所の優勝額の贈呈式に臨んだが、終始無言だった。

 大関琴奨菊は2度目のかど番となる。関脇に陥落した琴欧洲は10勝以上での大関復帰を目指す。