昨年12月に心臓弁膜症の手術を受けた横綱審議委員会(横審)委員で脚本家の内館牧子氏(60)が、29日の夏場所横審けいこ総見(両国国技館)に出席することが24日、分かった。既に日本相撲協会に出席届を提出。「天敵」の横綱朝青龍(28)とは、昨年9月22日の秋場所9日目以来、約7カ月ぶりの対面となる。

 内館氏は術後の経過もよく、3月中旬に岩手県内の病院を退院した。直後から周囲に「4月29日のけいこ総見には行きたい」と話し、リハビリを続けてきた。朝青龍については既に「週刊朝日」3月20日増大号で、復活優勝を遂げた初場所でのガッツポーズ問題を取り上げ「彼は相撲という伝統世界の、『横綱』という最高位に立つには器が小さ過ぎた」と批判を再開している。

 一方の朝青龍は内館氏が不在の間に、引退危機を乗り越え、春場所後はけいこをほとんどせず、23日にはモンゴルに帰国というマイペースを貫いている。27日には再来日予定だが、けいこができるのは28日のみで、けいこ総見はぶっつけ本番の様相。帰国前には「(左ひじが)まだ痛い。先のことは分からない」と同総見でけいこをしない可能性もほのめかしている。2人の4場所ぶりの「対決」が注目される。【柳田通斉】