横綱朝青龍(28=高砂)が、初のモンゴル人プロゴルファーの養成に乗り出すことが3日、分かった。プロゴルファー横峯さくら(23)の父良郎氏(49=参議院議員)が営むゴルフスクール「さくらアカデミー」に、モンゴル国内で選抜した少年、少女を送り込み、数年でプロテストを受けさせるという計画だ。既に朝青龍の親族が良郎氏と交渉を始めており、早ければ年内に第1期生が来日する見込みという。ゴルフ不毛の地から、朝青龍のようなジャパニーズドリームをつかむ成功者が出てくるか。
朝青龍がゴルフで母国の可能性を試そうとしている。朝青龍の親族は2月、東京・永田町の参議院会館で良郎氏と接触。「モンゴルでゴルフのセンスのある10代の男女を選抜し、日本に留学させて、プロゴルファーとして成功させたい。さくらアカデミーが、その受け入れ先になってほしい」と提案していた。
相撲での成功を、ゴルフにつなげる計画だ。1992年(平4)2月、モンゴル人の力士希望者170人から選考された6人が大島部屋に入門した。その中から旭鷲山(元小結、06年引退)と旭天鵬が3役となり、後に角界入りした朝青龍と白鵬が横綱になった。いずれも来日時の体重は80キロ足らずだったが、「相撲で成功する」という強い意志で厳しいけいこに耐えて番付を上げてきた。
寒冷地のモンゴルにはゴルフ場が2つしかなく、現在プロゴルファーは1人もいない。それでも、朝青龍と親族は、可能性のある希望者にゴルフに集中できる環境で、基本からたたき込めば、数年後にはプロとして活躍できる者も出ると考えている。
良郎氏は朝青龍サイドとの交渉を認めた上で「うちとしてはゴルファーを育てるのに、日本人もモンゴル人もないと思っている。朝青龍も大変に乗り気と聞いている。ただ実現に向けては、条件面など詳細を詰めていかなければ」と話した。現役横綱の朝青龍が、この計画に直接的にかかわることはないが、良郎氏の三女さくらは同じ明徳義塾高出身。自身の妹は同高でゴルフ部にも所属していたさくらの後輩という関係もあり、親族には「何とか実現させてほしい」と話しているという。


