日本相撲協会の生活指導部長を務める陸奥親方(51、元大関霧島)は19日、大関琴光喜(34=佐渡ケ嶽)が野球賭博にかかわっているとの疑惑を報じた20日発売の週刊新潮の記事を受け、琴光喜の師匠である佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)ら関係者から事情を聴いた。琴光喜は「まったく知らないこと。信じられない」と報道を全面否定した。

 週刊新潮によると、琴光喜は野球賭博に手を染め、暴力団関係者から口止め料を求められている。前夜、琴光喜と話し合った佐渡ケ嶽親方は「本人がやっていないというので、それを信じます」とコメント。琴光喜が相談したとされる佐ノ山親方(元大関千代大海)大嶽親方(元関脇貴闘力)、元暴力団構成員との話し合いに同席したとされる時津風親方(元前頭時津海)も、記事内容を否定した。

 武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は「本当かどうか分からないのに、それについてコメントはできない。(雑誌記者には)『そんなことがあったら大変ですね』と言っただけ」と慎重に話した。陸奥親方は20日、あらためて佐渡ケ嶽親方から事情を聴くとともに、特別委員会を開いて話し合う可能性も示した。

 週刊新潮の話

 「記事に書いたことがすべてであり、その内容には絶対の自信を持っている」。