<バレーボール:全国高校選抜優勝大会:金沢商(石川)2-1浜北西(静岡)>◇初日◇20日◇東京・代々木体育館◇女子1回戦

 浜北西が最後の“春高バレー”で、大会史上もっとも接戦を演じたが、金沢商に粘り負けし、同校23年ぶりの全国1勝はかなわなかった。

 第1セット。最初にセットポイントを握ったのは浜北西だった。だが、追いつかれると、歴史的死闘が始まった。取られては追いつき、奪っては奪い返され、相手の7度のセットポイントをしのいだが、あと1点も遠かった。最後は、両チーム計13度目のセットポイントを奪われて35-37。春高史上最多得点セットの攻防に競り負け、第2セットは取り返したが、最後に力尽きた。チーム最多24本のアタックを決めた市川栞奈主将(3年)は「粘り負けしたのが一番悔しい。1セット目の影響が大きかった」と肩を落とした。それでも、2試合ともストレート負けした昨夏の全国総体より確実に進歩。来年1月開催に変わる新しい“春高”を目指す。【今村健人】