阪神が延長10回サヨナラ負けを喫し、引き分けを挟んで5連敗となった。98年横浜の日本一監督で日刊スポーツ評論家で権藤博氏(83)が解説した。
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阪神はいかに救援陣を再構築するかに尽きる。リードもしくは僅差の7回からの3イニングをどう乗り切るか。まずは現有戦力の中でワンポイントを含め、抑えを筆頭に4、5人の投手を決め、当事者に明確に役割分担を伝えることが肝要で、その方針に沿って起用する。持ち味を少しでも発揮できる環境を整え、競ったゲームの中で成長を促す作業に徹するべきだろう。
新型コロナウイルスの感染拡大で複数の選手が離脱。チーム状態が最悪の中、追い打ちをかける状況となったが、たとえ緊急事態を宣言しても戦いは待ってはくれない。メンバー的に選択肢は限られるだろうが、こうなった以上、地道な作業を積み重ね、活路を開くしかない。
代役先発を務めた小川はよく投げた。突然の指名に多少の困惑はあったと思うが、初回から腕が振れていた。1回1死一、二塁のピンチも4番ビシエドを中飛。ポイントゲッターの阿部に対して、1-0からの2球目に思い切って投げた内角高めへの抜けたボール球が効いた。結果、空振り三振に仕留めてリズムに乗り、しっかりゲームをつくった。
終盤の戦い方に一定のパターンができれば、最悪の事態を抜け出すことは可能だ。もともと地力はあるチーム。こうなる前に手を打てなかったのか、という疑問は残るが、今は、開幕から連敗地獄に陥った最大の要因解決へ全力を尽くすしかない。(日刊スポーツ評論家)




