阪神が交流戦に入っても得点力を上げられない。一方の日本ハムはまんまと甲子園で連勝し、首位ソフトバンクに3ゲーム差に迫った。

吉田 全くいいところのなかった阪神、逆にいいところばかりが目立った日本ハム。チーム状態は対照的でした。阪神西勇は集中打を浴びた上に失策もあってリードを奪われた。打線は日本ハム山崎の手元で変化してくる投球を打ち崩せなかった。2つのタイムリーエラーも見逃せない。

西は4回無死一、三塁、6番起用の投手山崎の中前適時打で先制されると、一、二塁から伏見のバントを三塁悪送球で2失点目(記録は犠打野選と失策)。二、三塁からは水野に右翼線2点打を浴びた。続く5回は三塁手・渡辺の適時失策で6点目を失った。

吉田 プロ野球史をたどっても新庄監督は異色です。いくら交流戦とはいえ「6番」にピッチャーはもってこれませんで。私が3度目の監督に就いた97年、新庄本人と父親(英敏氏)の2人を呼んで「金髪にしようが、パープルに染めようが私生活には一切口を挟まない。グラウンドで力を出せ」と叱咤(しった)激励した覚えがある。その年の開幕は広島戦(広島市民球場)で「僕は(3番中堅で)4打数4安打で吉田監督の初勝利に花を添えます」と、わざわざ言いに来てくれました。でも4の0(2三振)でした。天真らんまんな“新庄野球”は面白い。内外野の動きが良いし、選手の特長をうまく引き出している。阪神OBが他球団で指導者として活躍する例は少ないだけにうれしいです。

日本ハムに連敗を喫した阪神は、31日から敵地のロッテ戦で巻き返す。

吉田 現状を見ていると、急に打ち出して、どんどん点が取れるようになるとは考えにくい。でも何も慌てることはない。ここは踏ん張りどころですわ。どっしりとして戦ってほしいです。【取材・構成=寺尾博和】