11連勝がストップしたロッテが、交流戦で首位を争う巨人に大敗し、連敗した。

ペナントでは、連勝した後に連敗するケースは意外と多い。連勝中は勝ちパターンの投手に疲労がたまりやすいし、特にロッテは延長戦の接戦が多かった。選手の疲弊度は、かなり蓄積していると思う。体力的に厳しいのは分かるが、ここで踏ん張らなければズルズルと連敗につながる可能性がある。どこを踏ん張ればいいのか? そんな視点で評論したい。

ロッテは3回裏、1イニング12安打で11失点した。打たれたヒットはすべてシングルヒット。守っている選手は、真綿で首を絞められるような苦しさを感じただろう。しかし、重苦しさを加速させるようなプレーがあった。

同点に追いついた直後のイニングだった。無死一、二塁、岡本和の打球は三遊間に転がった。この打球に対し、三塁手の中村奨は横っ跳びせず、グラブを伸ばしただけで打球が抜けていった。さらに1点を追加されて無死満塁、今度は岸田の打球が一、二塁間に転がった。この打球に対し、今度は二塁手の小川が横っ跳びせず、同じようにグラブを伸ばしただけで打球は抜けていった。

この2本のタイムリーは、飛び付いていれば捕れていたかもしれない。実際、飛び付いて捕れなかった可能性はあるが、内野手が捕れるか捕れないか微妙なゴロに対し、飛び込んで捕るか、外野に抜けないように止めようとするのは基本中の基本。「なんで飛び込まないんだよ」と思った選手はいたと思う。特に中村奨はもう少し「自分で捕る」という意識を出さないといけない。随所にそういうプレーが見受けられた。

攻撃的な動きをしてエラーしても、それほどチームにダメージは残らない。力を加減したり、手を抜いているように見えるプレーは、チームにいい影響を及ぼさない。左翼手・ポランコの前に落ちたヒットが3本あった。これは俊敏な外野手であればアウトにできていただろう。

それでもポランコは守備を期待される選手ではないし、2本はスライディングキャッチしようとしていた。これで戦意をなくす選手がいたとしたら、プロ失格だと思う。守備を期待される選手なら「ポランコがアウトにできなかった分、俺がヒットをアウトにしてやるぞ」といった心構えがあっていい。そういう連鎖が、強いチームを作るのだと思っている。

勝負の世界、やるべきことをやっても負けるときはある。努力しても報われないケースだって多い。しかし、やるべきプレーをどんなときでも徹底するのがプロ。そんな気構えがある選手がたくさんいるチームは強く、優勝するチームなのだと思う。

大型連勝の後、ズルズルと連敗してはいけない。とにかく次の試合は集中し、3連敗を避けるための執念を見せてほしい。(日刊スポーツ評論家)

巨人対ロッテ 3回裏巨人無死満塁、右前適時打を放つ岸田。投手小島(撮影・鈴木みどり)
巨人対ロッテ 3回裏巨人無死満塁、右前適時打を放つ岸田。投手小島(撮影・鈴木みどり)