阪神が快勝し、優勝マジックを2個減らして「24」とした。巨人戦無敗の先発・村上頌樹投手(27)は、2安打完封で、10勝目をマーク。日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(56)が解説した。
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村上は今季一番といっていい調子の良さだった。巨人と好相性というのもあるかもしれないが、真っすぐの球威が抜群で、打者は直球と分かっていても前に飛ばないし、ファウルになる。テンポもよく、かつての上原浩治みたいな雰囲気だ。変化球のコントロールもよかったし、つけいるスキがない。ジャイアンツも追悼試合だから、何とかしないといけない、というのはあったが、村上のデキが良すぎて、お手上げ状態だった。一方で巨人井上は真っすぐで抑えようとしてもストライクが入らず、森下の2ランを浴びた。立ち上がりの違いが明確に出た。前日15日に4点差を逆転負けした流れを考えると、やはり頼りになる投手だ。
この試合であらためて感じたのは、4番岡本の存在の大きさだ。打線にいるといないでは、やはり違う。村上も唯一警戒していた相手だった。他の打者は多少コントロールミスしても、球威で抑えられる感はあったが、岡本には通用しない。四球はひとつ与えたが、コースを丁寧に投げ、絶対に打たせないという気持ちが伝わってきた。復帰が1カ月早かったら、嫌な存在になっただろう。6、7ゲーム差なら分からなかったが、あまりにも開いてしまった。
打線では、4年目中川の思い切りのいい打撃が目立った。バットがしっかり振れていて、スイングスピードが速い。これは大きな武器になる。これから相手投手の攻め方も変わり、勉強することは多いが、ポンとバットが出てくるところがいい。守備をがんばって安定感が出れば、おもしろい選手になる。若さが前面に出て、これからすごく楽しみな選手の1人だ。




