ギャップ萌えというやつでしょうか? 中日のドラフト4位笠原祥太郎投手(22)が18日巨人戦(ナゴヤドーム)で力強い直球を投げ込み、プロ初勝利をつかんだ。ダイナミックな投球フォーム。制球を乱すことも多く、新潟医療福祉大時代には「暴れ馬」という異名もあったとか…。医療系の大学だけあって、トレーニング方法の勉強もしており、体は引き締まっている。

 しかし、マウンドを降りれば優しい笑顔に、おっとりとした口調。大学を卒業するまで新潟で育った左腕は「素朴な青年」という言葉もよく似合うな、と感じる。

 入団直後、「人見知りなんです…」と恥ずかしそうに取材を受けていた。しかし、報道陣の質問が始まれば次から次へと答えていく。「人見知りじゃないでしょ!」と総つっこみを受けていたが、笠原は「質問してもらえると話せるんです」と苦笑い。好きな女性のタイプには「話しかけてくれる人」と書くほど引っ込み思案なんだとか。

 初勝利後はドアラの大きなぬいぐるみを2個抱えて、ロッカールームから出てきた。「実家と大学のときからお世話になっている理学療法士の先生に送ろうと思います。もう40件ぐらい連絡が来ていましたよ。返さないと」とニコニコ。来季の活躍が楽しみがルーキーが出てきた。【中日担当=宮崎えり子】