顔面骨折という言葉はインパクトがあった。

オリックス西野真弘内野手(28)が8月11日の練習中に打球が額に当たり負傷。病院に直行し、前頭骨骨折および脳振とうと診断された。福良監督も「時間がかかるんじゃないですかね。状態が良かっただけにですね」と心配そうに話していた。

それから2週間後の26日。大阪・舞洲でファームを取材していて驚いた。2軍阪神戦の前に西野がなんと球場でトークショーを行っていた。「見ての通り僕は大丈夫です。今シーズン中に戻れるように頑張ります」。その言葉に炎天下のトークショーを見守る熱心なファンから拍手が起こっていた。

ボールを使った練習では黒いフェイスガードを着用。「もう1度当てってしまうのが一番良くないみたいなので」と、細心の注意を払いながら今季中の復帰を目指して毎日汗を流している。主力選手の相次ぐケガが低迷の要因にもなったオリックスだが、最後まで闘う姿をファンは見ている。そう感じた。【オリックス担当 桝井聡】